右側の白いマリオンの
建物がベルム大濠。左
の杉板を張ったマンショ
ンも同じオーナーの所
有。左下の従前写真の
ように暑苦しいデザイン
の建物を一新した。

建物が奥に引っ込んでいて顔が見えないので、新しく鉄骨フ
レームに杉板のルーバーを張った、ゲートを設けここに建物
銘板を設けて通りに顔を出した。

同じオーナーが所有の隣接するグレインフラッツと素材や色彩を統一して
デザインの一体感を出した。

従前のタイル貼りマリオンをカチオンで固めザラっとした質感の白塗装に変えた。また元の変なグリーンの手摺は、黒アルミパネルを化粧ビスで止め付け、柔らかさとシャープさの対比を出した。

天井を明るいアルミパネ
ルに変え、隣地間に植込
みを設けて光を取り入れ
た。
またスロープを設けてバ
リヤフリー化も図った。

エントランス周りの夜景。ゲートフレーム横にヤマボウシを植えライトアップしている。

２年前に、オーナーが現在のグレインフラッツを、建設前の１棟買いで不動産屋から購入した。その時点で確認申請がおりていたが、不動産屋のお抱え建築屋のデザインが気に入らず、何とかして欲しいと依頼があった。ちょうど従前のベルム大濠のようなデザインの設計で、むべなるかなであった。
そこで確認に抵触しないぎりぎりのところで、現在のようなデザインに切り替えた。
当時オーナーはベルム大濠に事務所を構えており、グレインフラッツの仕上がりに満足して、いつかリファインしたいと切望していた。たまたま今回景気浮揚策の一環として緊急融資の枠がつくことになり、急遽工事にかかろうと、設計が始まった。
グレイフラッツを意識しながらアイデンティを出したいと考え、白のマリオンを強調し黒のアルミパネルを対比させることで、グレインフラッツのコンクリートと杉板の対比を反転させるデザインとした。