アーベイン大濠

2ＬＤＫ-Ｃタイプ

２ＬＤＫ－Ｂタイプ

ＵＲ都市機構のマンション「アーベイン大濠」で、たまたま空き家が８戸発生したので、この機会にまとめてて総合的なフィライン工事を行うことになった。住戸タイプはすべて2ＬＤＫだが、両端部の妻側に窓のあるタイプと、両側を住戸に挟まれたタイプいと２種類あった。今回提示しているプランはいずれも妻側に窓のあるタイプである。
内装材はほとんど全部撤去し、まったく新しいプランを挿入した。排水管の位置は変えられないので、トイレや浴室の位置は原則として変えず、部屋を広くしたり、パーツを変えたりしてイメージアップを図り、使いやすく手を加えた。ただ、台所は排水管を中心に流し台をずらしたり回転させたりして、オープンカウンター形式を取り入れた。
オープンハウスを開いて公開した後、抽選で入居者を募ったが、反響が大きく多数の応募があった。
建築設計とインテリアのコーディネートは、汎建築研究所九州事務所とインタースペースのコラボレーションである

2ＬＤＫ-Ｂのイメージパース（完成予想図）　　　　　制作　dip

従前は典型的な「公団2ＬＤＫ］タイプのプラン。それ
でもこのタイプは住棟の端にある住戸なので妻側に
１箇所窓があり、採光・通風などに有利である。両側
を住戸に挟まれたタイプは一段の工夫が必要になる

台所と食事室。下の写真で台所の奥に見える明るい光が
差し込むところは食品庫で、外部に面して窓がある。上の
写真のクローゼットは２段掛けになっており、上の段は食
卓のベンチに乗って使う。

和室のふすまを全部解放すると、この写真のように広々としたワンルーム
に変身する。ふすまの開閉でいろいろな使い方ができる。

和室のふすまを開放し
てリビングと一体に使
う。台所の奥が食品庫。

オープンカウンター食堂・リビングの繋がりがよくわかる。

台所の排水管を中心軸に流し台
を９０度降ったプラン。玄関から
勝手口風に台所に入る動線も用
意した。従前の北側バルコニーは
台所に直結するサービスバルコ
ニーになった。

このタイプも台所を９０度振って
対面カウンターとした。リッチなワ
ンルームや、寝室を別に設ける
のびのびした1ＬＤKとしても使い
やすい。

私室（寝室）ゾーンと公室（リビングなど）を収納間仕切りでゆるく仕切った。
収納間仕切りの戸棚は、両面に扉があり、扉の位置を移動すると、２室を
仕切る度合いを変えることができる。

台所から食堂・リビングを見たところ
台所にはたっぷりと収納を備え、ここ
でアイロンがけや書きものもできるカ
ウンターも設けた。
手前右手が勝手口。

寝室からリビングを見る。
２台の間仕切り収納の間には、
ロールスクリーンが仕込んで
あり、リビングから独立させる
ことができる。
２台のベッドの間も低い収納
で軽く仕切り、部屋を広く見せ
ている。

リビングから食堂を通して台所を
見る。その先の明るい部分がサ
ービスバルコニー。その手前を左
に折れると玄関に出る。