大分銀行日出支店

1991

西側の外観。手前の植え込みに囲まれた部分は来客用駐車場。
3核屋根の張り出し部分がATMコーナー。

円形部分が営業室(ろびー)
此処にトップライトが載って
いる。屋根は日本瓦葺き。
外壁はアルミ複合パネル貼
り。両そで部分は瓦色のレン
ガタイル貼り。

東側の外観。道路が東に向かって勾配があるので、高さの差を
利用して地下駐車場を設けている。3角形の張り出し部分は応接室

西側に貼りだしたATMコーナーのインテリア。円形のロビーの
壁面がそのまま天井に表れている。モンドリアン風の壁面。

ロビーの衝立。屏風のように仕立ててあるが
折りたためない

衝立の前に置いた休憩用のイスとテーブル。
衝立と一緒にデザインを統一し製作した。

ロビーのインテリア。円形の屋根を斜めに切り落とした形がそのまま表れている。トップライト
からたっぷりと陽が入ってくるのでいつも明るい。白を基調に和の趣でまとめている。

日出町は城下かれいで有名である。江戸の頃、ここに
は日出城(暘谷城)があって、その城のすぐ下の海に
真水の湧き出る部分があって、ここに育ったかれいが、
身が締まっておいしいと評判だったという。この銀行か
ら日出城の城址まで歩いても5分とかからない。此処
へ行く途中に 的山荘という割烹料理屋があって、城
下かれいを食べさせてくれる。しばらく営業を休んでい
たが、2009年6月から再開していると聞く。ひなびた
作りの趣のある店なのでお勧めである。
日出町は城下町の名残が残る、小さな町である。ナマ
コ壁のお店なども点在するし、何といっても鏝絵が有名
である。
そんな街並みにしっくりくる形をと、銀行の担当者と話し
合ってこの案に落ち着いた。どっぷリと和風につかるの
ではなく、幾何学的な形態と現代的な素材をうまく組み
合わせて、和の趣を感じさせることを意図している。

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