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現在手掛けているプロジェクトを、日記或いは月記のよ うなスタイルでご紹介します。
21日に汎の竣工検査を行いました。まだ戸当りが付いていないとかいろいろ手直しはあるのですが、とりあえずはすめるようになりました。 27には引き渡し式を行います。引越しの荷物が付いているので当分片づけが大変です。 アプローチの門かぶりになっているしだれ梅がこの冬が明けた時芽をつけてくれるかが心配です。 造園事務所の中村さんが虫を取り除いてくれたのですが、かなり弱っているそうです。 手入れが大変なのであまり庭木は入れていないため、このしだれ梅は重要です。
内部仕上げがほとのど出来上がり、外部の詰めを行っています。上段はリビング前のテラスの床が出来上がり、板塀を貼り始めた様子です。 下段は目黒の家具屋さんブランチで購入したムクのウォールナット材を組んだ食卓と、汎建築研究所のオリジナル食卓用いすのセットです。 今回はこれに加えて、リビングのイージーチェアも5脚オリジナルデザインで納入しています。
中庭のデッキが貼りあがりました。中庭を通してすべての部屋がつながるので、格段に広く感じます。 外部のアプローチと南側のデッキも順調に進んでいます。 あと2,3週間で全部出来上がるでしょう。
外壁の珪藻土を塗り始めました。下塗、中塗、上塗と重ねていきますが、合計28ミリくらいの厚塗りになります。 櫛目で大きく削るざらっとした仕上げなので、焼杉板に負けない重量感が出ます。 下段は内部のシラスを試し塗りしているところです。こちらは5ミリ程度の仕上げ厚さですが、スポンジで表面をこすって目あらしするので、こちらもザらっとした感じに仕上がります。 室内はこのシラスと杉板の仕上げなので、調湿・消臭に優れ空気環境は抜群です。
アプローチ周りのコンクリートを打設しました。型枠を木づちでたたくのが少し足りなかったせいか ピンホールが目立ちますが、まあまあの出来栄えです。杉板の木目を転写していますが、ジョイント部の もう少し大きくした方が、出目地の感じがよく出たのではとちょっと不満です。
外壁の焼杉板をほぼ貼り終わりました。先日、瀬戸内海の直島・豊島・犬島をめぐってきたのですが、このあたりも外装は漆喰と焼杉板が主流です。 しかもかなり炭化層の厚い杉が使われていますが、それでも波風に炭化層が吹き飛ばされていました。 今回ももう少し焼いた方が良かったかなと思えるほどでした。 アプローチとテラス廻りの布基礎と配筋も同時に進めています。
アルミチャンネルと木を組み合わせたハイブリッド3角窓が付きました。 入隅に溜る水を逃がす工夫等結構デティールに気を使っています。 この後外壁には焼き杉板を貼っていきます。現場に24ミリの杉板が入ってきたので、バーナーで焼きます。 下段は先日現場で焼いた杉板です。表面が完全に炭化するまで焼くので相当な時間がかかります。 しかしこれくらい炭化層が厚いと耐久力は抜群です。 海岸に近いところなので気候環境がかなり厳しいため、この仕上げを決めました。
今年の5月に着工した住宅が大分形になってきました。 長崎県の西海市の西の果て、蛎ノ浦という所で建設が進んでいます。 32坪の平屋建てなのでこじんまりとした可愛いいえです。 中庭を中心に部屋を配置しているので、面積以上に大ぶりには見えますが。